This Archive : 2010年01月

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2010.01.28 *Thu

五輪とかいろいろ雑感

前回ヘビーな記事を片付けまして、身軽になれました(笑)
色々書きたいことはあったんですが、とりあえずあれを片付けてと
思っていたもので、延び延びになってしまったわけです。
人事異動で配属される部署は今までにも増して忙しそうなんで
書けるときに書いて置かないとと思い、いろいろ書いてみたいと思います。

まずはサンフレッチェのサポカン、出られた方から色々出た話を聞いています。
内容はやっぱり公式を待った方がいいでしょうが、たしかに、私の前回記事に
関連するような内容がいくつかあったようですね。

フロントとサポーターの関係がいまのところうまくいっているので、サポカンも
基本的には雰囲気もよくという感じだったようです。それがなによりです。
スタジアムのことは、サポカンでの言葉はあまり期待してません(笑)
クラブの立場はわかっているつもりです。

ただ、ここのところ思うのは、自治体に意見を表明することは必要と思いますし
ある範囲での批評も健全な市政との付き合い方として必要だと思いますが、
できれば、ともすると市政に対して喧嘩腰になりたくなる気持ちをグッと
押さえてあくまで冷静に、いかに相手が論理的でないとしても、こちらは
論理を失わないで立ち振る舞う必要があるなということです。
実際に市内在住で市政の如何で直接影響を受ける人たちは、ある程度
感情的になっても仕方ないと思いますが、私はできるだけ冷静にと心がけます。
以前の記事でも反省すべき言葉づかいがあったこと、改めてお詫びいたします。

そしてオリンピックについて、長崎が降りてそれでも広島単独で、という感じで
誘致活動は継続されるようです。ただ、まだその実態が見えてこないのは
やはり施設計画等についてコンセプトすらみえてきてないからだと思います。

施設計画に関しての新聞記事としてあったのはこれくらいでしょうか。

五輪施設計画の試案策定へ '09/12/25

 2020年夏季五輪招致を検討する広島市の秋葉忠利市長は24日の記者会見で、競技会場を中心にした施設計画の試案づくりを急ぐ考えを示した。25日に訪問する日本オリンピック委員会(JOC)との関係について「理解と協力は不可欠だ」と述べた。

 12日にあった招致検討委の会合(出席23自治体)では、現有施設の活用で財政負担の軽減を図る基本方針を確認している。会見で秋葉市長は「各自治体が持つ施設をどう活用できるかなどの観点から、試案策定に取り組みたい」と明言。次回会合に向け具体化を急ぐ姿勢をみせた。

 東京のJOCには長崎市の田上富久市長と訪問し、竹田恒和会長たちと面会する予定。秋葉市長は「開催実現に一歩でも近づける助言がいただければありがたい」と期待した。


これを読む限りですと、検討委員会に参加している自治体の既存施設を含めた、
既存の運動施設をできる限り改修や仮設等で五輪対応にして乗り切るという
方針が見えます。

しかし、これでは、最近IOCが特に重視している「コンパクトな五輪」と
いうものは難しそうです。すると今度必要になってくるのは交通インフラと
なります。この部分でIOCに満足のいく回答をだせるのかが非常に難しい
のではないかと思うのです。

なぜコンパクトさにこだわるか、それは世界のアスリートや観客ができるだけ
近い同じ場所にいることで交流が生まれる、そこにスポーツの祭典である
五輪の意義があるからで、競技場が離れると選手も観客もはやめに選手村や
ホテルをでなければならず、それでは十分な交流の時間がとれないというのが
理由だと思います。こういう意味で、各地方自治体に声をかけ、それらの
自治体での競技開催を検討することは、本当に五輪の主旨に沿っているのか
という大きな疑問があるのです。

平和五輪というコンセプトのさらに上位にあるものを掲げて各自治体の賛同を
得ること自体をどうこう言う気はないのですが、その結果として開催地の
分散化という方向性を持つのはやはりスポーツの観点を失っているから
でないかと危惧します。

さらに既存の施設を利用するということには、さらに多くの検討項目が眠って
います。五輪施設にIOCが求めるものは多岐に渡ると思います。私は市民球場の
サッカー場への改修の案を作るにあたり、先行して研究されていたKOP氏と
意見交換しながら、その施設整備についていろいろ調べながら作ったのですが、
正直しんどい作業でした。施設基準が全く違うからです。

おそらく国体や広島の場合アジア大会のために作られた競技施設をIOCの謳う
基準をみたすものに変えていくことが簡単なことにはとても思えません。
まだ屋外施設で周囲に空地のある競技場はやりようがあると思いますが、
屋内施設は非常に難しい部分があるでしょう。

そして最後にやはり問題になるのはメイン会場です。わたしはビッグアーチの
改修で可能とはとても思えません。そしてビッグアーチは思いのほか周囲に
余裕がありません。8万とか10万とかいうメインスタジアムに改修するのは
とても困難だと思います。
(これは今後具体的に図面化して説明したいと思います)

すると、あとはメインスタジアム、選手村、メディアセンター、主要屋内施設を
含めたメイン会場を新設するということになりますが、これまた場所がない。
ロンドン五輪のメイン会場はこんな感じのようです。
このストラトフォードのメイン会場、Google Mapで確認すると、吉島のある
三角州まるまる一つくらいのボリュームがあります。

stratford.jpg


東京の誘致活動のときの晴海のスタジアム、有明の選手村、築地のメディア
センターというボリュームをみても、ほとんど同じ程度の面積規模がとれる
場所は広島に現状ありません。
(そりゃそうだ、サッカー専スタ程度でも空き地がないのに。。。)

すると、もうお金をかけて山を削るか、海を埋め立てるかということになり
ますが、どうも海の埋め立てについても、IOCはいろいろおっしゃるようで、
東京の晴海の会場は、三方海に囲まれている場所性が憂慮され、運河を一つ
埋め立てて潰すよう、IOCから意見が出たそうです。まあ、たしかに三方四方
海に囲まれた土地は、橋をいくつかテロリストに占拠されたら、10万人の
人質がとれるわけで、セキュリティ的にはまずいのでしょう。こういう感じで、
五輪の施設計画ってのはほんと、一筋縄でいかないんです。

ただ、わたしは市長はすべてわかってやってるんだろうなと思いますよ。
わたしの思ってたことはすべてこの人にかかれましたが(笑)
まあ、選挙も近いことですしね。あ、自重するんでしたね、ははは。。。

stadium-sunset.jpg

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CATEGORY : コラム | THEME : サッカー | GENRE : スポーツ

2010.01.26 *Tue

フクダ電子アリーナ視察レポート(3)ヒヤリング編

新年になっても相変わらず仕事のバタバタは続き
さらに来月からの異動の辞令(社屋は変わらないのですが)まで頂き
本当にコラムがかけない状況でした。
背に腹は変えられず(?)モバイル機器を購入し、外出の電車の中で
物書きができる環境をつくりました。
シャープのNetwalkerというLinux端末機です。

キーボードがちょとアレなことで評判の機種ですが、わりと苦もなく
書けています。IMだけはATOKがほしいところですが。

ということで、近況報告は終わりで、フクアリ視察の第三弾を
遅ればせながら、書かせていただきます。すごく長文になります、ごめんなさい。

フクアリの視察の中で確認したかったものの大きなものとして

KOPさんのコラムにあった指定管理者
のきまりごと、そして
指定管理者と自治体とクラブがどのような関係で建設、運営
されてきたのかということです。
この関係をあきらかにすることにより維持管理費の想定に
確からしさが増し、建設のイニシャルコスト設定の根拠が
はっきりすると思ったからです。

IMG_0480006.jpg

ここで、フクアリの成り立ちのおさらいはこちら
これを読むと都市計画局の蘇我特定地区整備計画と公園緑地部のホームタウン構想
がうまくはまり球技場計画が生まれたことがわかります。公園全体の計画予算350億
のうち1/3が国庫、2/3が市の予算。球技場の工費は81億。建設当時の平成14~17年
の建設単価は、実は現在とそう変わらないので、これはいいサンプルになります。
だいたいこの81億の内容というのも掴んでおります。しかし運営面でのコストとなると
門外漢なのでよくわからない、ここを今回はレクチャーして頂くわけです。

と、とりあえずおさらいをして、レポート再開です。

IMG_0486012.jpg

新設のユナイテッドパークで説明して下さったのは、
ジェフユナイテッドのクラブの施設担当の課長さん、
年はもしかしたら自分より若いかも、と言う感じの方でしたが
とても情熱を感じられる方でした。
彼は今回のユナイテッドパーク、練習グラウンドとクラブハウスと
ジェフのクラブ事務所の複合施設の企画から建設までに携わった
だけでなく、フクアリの企画から建設までにも携わられた、ほんと
プロ中のプロの方でした。

まず、フクアリにおける指定管理者制度について教えていただきました。
フクアリの指定管理者は報告2でもお伝えしました、シミズオクト東洋グリーンJV
入札の結果落札して、つとめています。

建主の千葉市はJVに指定管理料を払いJVはこれを元に施設の維持管理を行っています。
また施設使用料もJVが施設使用者から徴収しています。ここで施設使用料等は
どうやって決めているのか、その決定過程にJEFがどのように関わっているのか。
担当者はフクアリの企画時から携わられていたので、当時の話からお聞きする
ことができました。つまりもともと千葉市のJEFホームタウン構想から
始まった話であり、千葉市としてはJEFはウェルカムの存在、なので
フクアリのキーテナントはJEFという前提のもと、計画時からJEF側の希望は
施設仕様面からコスト面までほぼ希望を叶えてくれたそうです。うらやましい。

仕様面は担当者がヨーロッパの専用スタジアムを視察し、先行していた仙台の
ユアテックスタジアムも参考にしたうえで、そこにこの土地ならではの
問題解決のための仕様、例えば芝への通風の面などを考慮した仕様などを要望し
それを市から設計会社(日本設計)に伝えてもらい、設計をすすめてもらった
ということです。

IMG_0491017.jpg

またコスト面としては、JEFがこのスタジアムをキーテナントとして使用する場合の
使用料を、JEFの一試合あたりの運営収支から逆算してはじき出し、その使用料に
応じたコストプランニングを市がたてた、ということのようです。

これは使用料のみならず、興行時の管理料実費としてJVに払う金額も逆算して、
その金額内に抑える前提条件をつけた入札としてもらったということです。
さらに、JVはJEF以外の施設利用を自主的に誘致営業し、それで収支をあげることが
できるようになっていますが、そのときも、カレンダー的にはJEFに優先権があり
まず年度初めにJEFのスケジュールを先行して押さえることができるように
なっているそうです。

それ以外にも試合興行時の飲食テナントはJVを通して営業をし、JVに出店料を
支払う形としているのですが、公式グッズ売店はこの範疇からはずしてもらい
直接市と賃貸借契約をされているそうです。あと興行時のスタジアム掲示広告
についても設置料は市と直接の支払いをしている。。。などなど
このあたりの取扱いはこちらに詳しく書かれています。

非常に細かく言うと複雑なのですが、つまりはJEFがこれは市と直接やりたい
ということは、残し、これは手を出さないほうがいいという例えば飲食物販
などはJVにやらせるというようにJEFの希望どおりの枠組みを作ってもらい
そこに指定管理者をはめ込んでいる、ということらしいです。
ほかの施設でもここまで至れり尽くせりなのか、今後ほかのクラブにも聞いて
みたいところです。

さらにJEFは今後指定管理者自体をJEFが引き受けることも視野にいれ、野球で
同様に自治体所有のスタジアムの管理をやっている千葉ロッテマリーンズを
参考に検討されているそうです。

とにかくJEFの場合は市の全面的なバックアップを受けてやられているという
ことが非常によく分かりました。

次にフクアリの18500というキャパシティーについて伺いました。フクアリ計画
当初はこれでも埋まりきるか、多いのではないかという声もあったそうです。
確かに市原臨海での平均観客数を考えるとそのような意見も仕方ないと思いますが
フクアリの立地のよさと専用スタジアムという魅力の相乗効果で、まったく多すぎる
ということもなく、逆に言うと今では20000はどうしても欲しい、なんとか増席できないか
市へ要望をあげておられるということでした。

IMG_0494020.jpg

では、広島では、という話をふると、広島さんは大きな器はすでにあるから。。。
と言われながらも、今後Jリーグ機構もスタジアム基準の見直しの中で、基準の
観客席数をさらに今後増やしていく、近々では25000、2020年くらいには35000という
ロードマップがあるようなので、今後計画するならば、このあたりも視野に
入れなければいけないのでは?というご示唆をいただきました。

ちなみにJ1でも今後は運営予算規模30億というのがクラブの平均になっていきそうで
その数字の実現のためにはやはり20000~25000のキャパが必要になるというのが
担当者の方のご意見でした。

その他コスト面でのいくつかの資料、そしてフクアリの詳しい図面までお土産に
いただきました。さらに図面を見ながら細かく、この柱間寸法はもっと大きくすべきとか
ここの開口は重要とか、マニアックな(笑)ご意見も頂きました。
一番悔やんでおられたのはコンコースの幅員、ここが現在狭くて用途を限定されている、
もう3~4m広ければ様々なイベントを企画できるのに、とのことでした。
スタジアムの多目的利用を考えるとこれを見逃せない情報です。

img006.jpg

とにかく担当者さんがあまりに建築にお詳しいので、大学では建築専攻だったので
しょうかとお聞きしたら、何と文系の学部卒だそうで、建設に必要な知識はすべて、
担当になった後独学で書籍等買い集め勉強されたとのことでした。すごすぎる!
是非広島で専用スタジアム実現の暁にはアドバイザーを!とお願いしたところ、JEFを
やめてまでとは言えませんが(笑)広島のお好み焼きが大好きなので、お好み焼きで
釣られれば、ご説明に行くのはやぶさかではないそうです。だれか本谷さんの耳に
いれてあげて(笑)

ということで、まだ、この時の資料を活用した分析までは手が回っていないのですが
スタジアムの計画にはクラブの長期的な運営方針、財政状況の分析が不可欠であり
さらに自治体との幸福な関係がその実現を可能にするということはよくわかりました。
また基本的に都市公園の施設としての公共施設であり、建設費の回収という考えは
全くなく、指定管理者による管理コスト分のみが施設使用料でペイされるという形で
あれば、身の丈の規模の施設であれば黒字化は難しいことではないのです。
(BAは明らかに身の丈でない上に欠点が多く黒字化が著しく阻害されている)

逆にいうと自治体にほとんど負担をかけずに民間のみで新規のスタジアムをつくり
その建設費を使用料、広告費などだけで回収しながら運営することはとても難しい
ことです。

しかし、市が明確に民間主体での専用スタジアムを後押しするだけ、というスタンスを
示している以上、民間出資に対し回収可能なスキームを提示し、その規模のなかで
専用スタジアムを実現する、それには改修による実現というコンセプト以外に
現実的なものは、現時点で想定し難く、ゆえにAFHのスキームの意義があるという
ことも再認識をしました。

自治体の支援があるのならJリーグの将来基準の25000~35000というのもありかも
知れません。しかし、自治体にやる気がない(苦笑)現時点でその数字を前提と
するのも、どうかと思うわけです。私自身が現実的と考えるのは25000の
キャパシティーに+5000の増設余地を用意しておくくらいだと思っています。

ただ、まだスタジアムのことは勉強し始めたばかりです。
今後さらに次の専用スタジアムのヒヤリングを計画中です。こうご期待。






CATEGORY : コラム | THEME : サッカー | GENRE : スポーツ

2010.01.02 *Sat

A HAPPY NEW YEAR 2010

新年明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

今年も嫁さんの実家なのですが、いろいろごたごたありまして
なかなかゆっくりしていられない新年でした。
今日東京に戻る予定でしたが、一日延期し、明日帰京になります。
明後日から仕事なので、わりときついですね、明日は渋滞ラッシュに
巻き込まれそうですし。。。

昨年のうちにフクアリレポートも終わらせたかったのですが、
なかなか時間がとれずに持ち越しとなっています。
JEFの担当者との話が一番おもしろかった部分なので
逆に筆がなかなか進まないというところもあります。
どこまで表にして書いていいのかという部分もありますし。。。

AFHの方は署名の最終目標を2月中旬までに4万筆、あと2万筆あまりを
集めるという方針を出し、ラストスパートにかけるかたちになりました。
私も東京でできる限りの署名を集める方向にシフトしようと
思っています。皆様のご協力を再度お願い致します。

新年早々の大ニュースとしては、やはり
サンフレッチェのACL出場権獲得!
ですね。
本当に楽しみです。ACLなんてのをJ1昇格1年で成し遂げるなんて、
まったく想像してませんでした。選手も監督スタッフも、クラブフロントも、
そしてサポーターもみんなすごい!尊敬に値します。

しかし、天皇杯のガンバのプレー、特に遠藤のプレーとか見てると
まだまだ、サンフのサッカーも発展途上、上には上がいるなと
痛感させられますね。ACLでさらに経験値を上積みし、リーグでも、
そしてアジアでも強く美しいサッカーを見せてほしいと思います。
そしてその一歩一歩が専用スタジアムへの着実な一歩になることは
間違いないと思います。

地元メディアではサンフレッチェの久保会長が5年を目途に30000クラスの
専用スタジアムを実現させたいと明言されていたと聞きます。
(まだソースは確認していませんが)
久保会長はとにかく、言ったことは実行されるパワフルなお方と聞きます。
そしてACLの流れ、今後に大きな期待が持てますね。

AFHとしては行政と真っ正面から喧嘩するスタンスではないのですが
とにかくこれだけの市民の声があるというのをまずは市長に届ける
それと同時発生的に様々な動きを誘発させて、市民の心に訴えかける
いろいろな試みができればと考え、この先の動きを計画しています。
これからもAFHをみなさんどうぞ応援お願い致します。

12592389369.jpg
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