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2010.01.26 *Tue

フクダ電子アリーナ視察レポート(3)ヒヤリング編

新年になっても相変わらず仕事のバタバタは続き
さらに来月からの異動の辞令(社屋は変わらないのですが)まで頂き
本当にコラムがかけない状況でした。
背に腹は変えられず(?)モバイル機器を購入し、外出の電車の中で
物書きができる環境をつくりました。
シャープのNetwalkerというLinux端末機です。

キーボードがちょとアレなことで評判の機種ですが、わりと苦もなく
書けています。IMだけはATOKがほしいところですが。

ということで、近況報告は終わりで、フクアリ視察の第三弾を
遅ればせながら、書かせていただきます。すごく長文になります、ごめんなさい。

フクアリの視察の中で確認したかったものの大きなものとして

KOPさんのコラムにあった指定管理者
のきまりごと、そして
指定管理者と自治体とクラブがどのような関係で建設、運営
されてきたのかということです。
この関係をあきらかにすることにより維持管理費の想定に
確からしさが増し、建設のイニシャルコスト設定の根拠が
はっきりすると思ったからです。

IMG_0480006.jpg

ここで、フクアリの成り立ちのおさらいはこちら
これを読むと都市計画局の蘇我特定地区整備計画と公園緑地部のホームタウン構想
がうまくはまり球技場計画が生まれたことがわかります。公園全体の計画予算350億
のうち1/3が国庫、2/3が市の予算。球技場の工費は81億。建設当時の平成14~17年
の建設単価は、実は現在とそう変わらないので、これはいいサンプルになります。
だいたいこの81億の内容というのも掴んでおります。しかし運営面でのコストとなると
門外漢なのでよくわからない、ここを今回はレクチャーして頂くわけです。

と、とりあえずおさらいをして、レポート再開です。

IMG_0486012.jpg

新設のユナイテッドパークで説明して下さったのは、
ジェフユナイテッドのクラブの施設担当の課長さん、
年はもしかしたら自分より若いかも、と言う感じの方でしたが
とても情熱を感じられる方でした。
彼は今回のユナイテッドパーク、練習グラウンドとクラブハウスと
ジェフのクラブ事務所の複合施設の企画から建設までに携わった
だけでなく、フクアリの企画から建設までにも携わられた、ほんと
プロ中のプロの方でした。

まず、フクアリにおける指定管理者制度について教えていただきました。
フクアリの指定管理者は報告2でもお伝えしました、シミズオクト東洋グリーンJV
入札の結果落札して、つとめています。

建主の千葉市はJVに指定管理料を払いJVはこれを元に施設の維持管理を行っています。
また施設使用料もJVが施設使用者から徴収しています。ここで施設使用料等は
どうやって決めているのか、その決定過程にJEFがどのように関わっているのか。
担当者はフクアリの企画時から携わられていたので、当時の話からお聞きする
ことができました。つまりもともと千葉市のJEFホームタウン構想から
始まった話であり、千葉市としてはJEFはウェルカムの存在、なので
フクアリのキーテナントはJEFという前提のもと、計画時からJEF側の希望は
施設仕様面からコスト面までほぼ希望を叶えてくれたそうです。うらやましい。

仕様面は担当者がヨーロッパの専用スタジアムを視察し、先行していた仙台の
ユアテックスタジアムも参考にしたうえで、そこにこの土地ならではの
問題解決のための仕様、例えば芝への通風の面などを考慮した仕様などを要望し
それを市から設計会社(日本設計)に伝えてもらい、設計をすすめてもらった
ということです。

IMG_0491017.jpg

またコスト面としては、JEFがこのスタジアムをキーテナントとして使用する場合の
使用料を、JEFの一試合あたりの運営収支から逆算してはじき出し、その使用料に
応じたコストプランニングを市がたてた、ということのようです。

これは使用料のみならず、興行時の管理料実費としてJVに払う金額も逆算して、
その金額内に抑える前提条件をつけた入札としてもらったということです。
さらに、JVはJEF以外の施設利用を自主的に誘致営業し、それで収支をあげることが
できるようになっていますが、そのときも、カレンダー的にはJEFに優先権があり
まず年度初めにJEFのスケジュールを先行して押さえることができるように
なっているそうです。

それ以外にも試合興行時の飲食テナントはJVを通して営業をし、JVに出店料を
支払う形としているのですが、公式グッズ売店はこの範疇からはずしてもらい
直接市と賃貸借契約をされているそうです。あと興行時のスタジアム掲示広告
についても設置料は市と直接の支払いをしている。。。などなど
このあたりの取扱いはこちらに詳しく書かれています。

非常に細かく言うと複雑なのですが、つまりはJEFがこれは市と直接やりたい
ということは、残し、これは手を出さないほうがいいという例えば飲食物販
などはJVにやらせるというようにJEFの希望どおりの枠組みを作ってもらい
そこに指定管理者をはめ込んでいる、ということらしいです。
ほかの施設でもここまで至れり尽くせりなのか、今後ほかのクラブにも聞いて
みたいところです。

さらにJEFは今後指定管理者自体をJEFが引き受けることも視野にいれ、野球で
同様に自治体所有のスタジアムの管理をやっている千葉ロッテマリーンズを
参考に検討されているそうです。

とにかくJEFの場合は市の全面的なバックアップを受けてやられているという
ことが非常によく分かりました。

次にフクアリの18500というキャパシティーについて伺いました。フクアリ計画
当初はこれでも埋まりきるか、多いのではないかという声もあったそうです。
確かに市原臨海での平均観客数を考えるとそのような意見も仕方ないと思いますが
フクアリの立地のよさと専用スタジアムという魅力の相乗効果で、まったく多すぎる
ということもなく、逆に言うと今では20000はどうしても欲しい、なんとか増席できないか
市へ要望をあげておられるということでした。

IMG_0494020.jpg

では、広島では、という話をふると、広島さんは大きな器はすでにあるから。。。
と言われながらも、今後Jリーグ機構もスタジアム基準の見直しの中で、基準の
観客席数をさらに今後増やしていく、近々では25000、2020年くらいには35000という
ロードマップがあるようなので、今後計画するならば、このあたりも視野に
入れなければいけないのでは?というご示唆をいただきました。

ちなみにJ1でも今後は運営予算規模30億というのがクラブの平均になっていきそうで
その数字の実現のためにはやはり20000~25000のキャパが必要になるというのが
担当者の方のご意見でした。

その他コスト面でのいくつかの資料、そしてフクアリの詳しい図面までお土産に
いただきました。さらに図面を見ながら細かく、この柱間寸法はもっと大きくすべきとか
ここの開口は重要とか、マニアックな(笑)ご意見も頂きました。
一番悔やんでおられたのはコンコースの幅員、ここが現在狭くて用途を限定されている、
もう3~4m広ければ様々なイベントを企画できるのに、とのことでした。
スタジアムの多目的利用を考えるとこれを見逃せない情報です。

img006.jpg

とにかく担当者さんがあまりに建築にお詳しいので、大学では建築専攻だったので
しょうかとお聞きしたら、何と文系の学部卒だそうで、建設に必要な知識はすべて、
担当になった後独学で書籍等買い集め勉強されたとのことでした。すごすぎる!
是非広島で専用スタジアム実現の暁にはアドバイザーを!とお願いしたところ、JEFを
やめてまでとは言えませんが(笑)広島のお好み焼きが大好きなので、お好み焼きで
釣られれば、ご説明に行くのはやぶさかではないそうです。だれか本谷さんの耳に
いれてあげて(笑)

ということで、まだ、この時の資料を活用した分析までは手が回っていないのですが
スタジアムの計画にはクラブの長期的な運営方針、財政状況の分析が不可欠であり
さらに自治体との幸福な関係がその実現を可能にするということはよくわかりました。
また基本的に都市公園の施設としての公共施設であり、建設費の回収という考えは
全くなく、指定管理者による管理コスト分のみが施設使用料でペイされるという形で
あれば、身の丈の規模の施設であれば黒字化は難しいことではないのです。
(BAは明らかに身の丈でない上に欠点が多く黒字化が著しく阻害されている)

逆にいうと自治体にほとんど負担をかけずに民間のみで新規のスタジアムをつくり
その建設費を使用料、広告費などだけで回収しながら運営することはとても難しい
ことです。

しかし、市が明確に民間主体での専用スタジアムを後押しするだけ、というスタンスを
示している以上、民間出資に対し回収可能なスキームを提示し、その規模のなかで
専用スタジアムを実現する、それには改修による実現というコンセプト以外に
現実的なものは、現時点で想定し難く、ゆえにAFHのスキームの意義があるという
ことも再認識をしました。

自治体の支援があるのならJリーグの将来基準の25000~35000というのもありかも
知れません。しかし、自治体にやる気がない(苦笑)現時点でその数字を前提と
するのも、どうかと思うわけです。私自身が現実的と考えるのは25000の
キャパシティーに+5000の増設余地を用意しておくくらいだと思っています。

ただ、まだスタジアムのことは勉強し始めたばかりです。
今後さらに次の専用スタジアムのヒヤリングを計画中です。こうご期待。






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