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2009.02.13 *Fri

外野スタンド

市民球場跡地検討協議会が立ち上がったようですね。
地元企業・近隣店舗と商店会、町内会が集まったとのことです。
これで、さすがに市も更なる協議への扉を開けざるを得ないと
思うのですが、どうなるでしょうか。
とにかくまだまだ、情報を集めていろいろな可能性や危険性を
検討するべきなのではないか、というのが今日の記事です。

先日、また広島に戻りまして、いつもの恒例の書店めぐり、
広島にしか置いてないカープやサンフレッチェの雑誌を
買って帰るのがいつもの楽しみです。(年間購読すればいいんですが。。。)
で、今回は市民球場の保存版DVD MOOK本が出ていましたので
即買いをしました。
mook1.jpg


中の付録には新旧市民球場のペーパークラフトが!
mook2.jpg
mook3.jpg


あれをこーやって、これーあーやってこうすると。。。
いろいろ面白そうです。
うーーん、自由な時間がほしい!!!

で、記事も非常に充実しておりまして、そのなかでも、市民球場を建設した
そのときの増岡組の係員さんへのヒヤリングをもとにした部分が非常に
面白かった、そしてそして、疑問がいろいろ晴れました。

mook4.jpg


ここから先は多少土建の技術的な話となります。
興味のない人は、ごめんなさい。でも、とても大事な話です。

まず最初に「へー」と思ったのは、内野スタンドと外野スタンドを
別のスタッフが担当した、詳しく言うと、
内野スタンド:建築工事部門スタッフ
外野スタンド:土木工事部門スタッフ
とにかく短工期だったので、広島のスタッフ総動員で当たったことが
いろいろ描かれています。

実は11月に市民球場を訪れたときに思った疑問の一つに
内外野の境、津田プレートのあった部分の基礎の石垣でした。
なんで石垣なんだろう。。。。
この石垣での擁壁施工は「間知(けんち)石積」と呼ばれ、建築よりは
土木でよくやられる施工方法です。
なんで、ここから外野側だけが間知なんだろうと思ったわけですが
これで、疑問が解けました。外野は土木の技術で施工されているのです。

土木だからといって施工が荒いとかそういうことはなく、特に
コンクリートについては一般的に土木のコンクリートのほうが
ひび割れの少ない密実なコンクリートになるといわれています。
これは、土木の場合コンクリートを打つ形状が単純なことが多く
そのため、硬く練ったコンクリートで施工できるということが
理由とされています。建築のコンクリートは形が複雑なことが多く
同じようなコンクリートでは隅までコンクリートが行き渡らず
孔や隙間ができてしまうので、柔らかく練ったコンクリートと
するという傾向にあります。

しかし、私が見た限りにおいては、内野の、建築スタッフが打った
コンクリートのほうが質がよく見えたのです。これがもう一つの
疑問点でした。

その回答の根拠になるのではないかというヒントもこの本の記事に
描かれていたのです。

外野の土木のスタッフは外野スタンドの形状の測量等に時間がかかり
最終的に工期に間に合わせるために、土木でよくやられるコンクリートの
早期硬化を促進させる「塩化カルシウム」の添加を行った、とのことです。

土木では、昔から冬場や寒い場所でのコンクリート施工に際し
寒さで固まりが遅いと予想されるときに塩化カルシウムをよく
混ぜたそうです。塩化カルシウムの反応での温度上昇により
早期硬化が促進されるそうです。

しかし、この工法には問題があることが後にわかり、今では
別の工法に置き換わっています。問題は塩化物イオンです。

そもそも、水分を含んだコンクリートの中で、鉄筋はなぜ錆びないのか
それは、鉄筋自体にあらかじめ、安定な錆の皮膜「黒錆」を生じさせ
新たな赤錆の発生をふせいでいるのと、コンクリート自体が
強アルカリ性のため、鉄の酸化を防ぐ環境となっているためです。
このアルカリ性が何らかの物性的な変化で中性化すると、鉄筋の
内部発錆が始まり、鉄筋コンクリートの劣化につながります。

もう一つの鉄筋コンクリートの弱点が塩化物イオンなのです。
塩化物イオンは黒錆層と反応し、被膜の効果を失くしてしまう
性質を持っています。塩分を含んだ海砂をつかったコンクリートの
質が悪いというのも、このためです。いちばんまずいのは塩、
塩化ナトリウムですが、塩化カルシウムも同様に鉄筋に影響を
与えてしまいます。今、建築の基準ではコンクリート内の塩化物イオンの
濃度を厳しく制限しています。

もう一つ、塩化物を添加したコンクリートには「スケーリング劣化」
と呼ばれる表面剥離が多く発生する可能性がいわれています。
私が、外野のコンクリートの質が悪く感じたのも、このスケーリング劣化が
起こってしまっているのが原因ではないかと思われます。

tc_image01.jpg
左が健全なコンクリート、右がスケーリング劣化したコンクリート

以前から、外野スタンドのコンクリートの状態はあまりよくないと
伝え聞いておりました。骨材としてたとえば外野は海砂を使ったとか
そういうのがあるのかなと考えていたのですが、一つの根拠がここに
見つかったわけです。

ときに、市は外野スタンドの一部保存を計画案に盛り込んでいますが、
このあたりの情報は知っているのでしょうか?
現実的に保存というものをどこまで考えているのか、
一部解体一部保存による「負の増築」による新耐震への適合の必要性も
外野スタンドの躯体の状況の考察も公表しないままに、
「外野スタンド」の一部保存を決定したのはなぜでしょうか。

一つは「ライトスタンドは聖地」という考え方も有るでしょう。
じつはAll For Hiroshimaでも、昨年夏頃、最初に私が参加した頃は
ライトスタンド一部保存案が存在しました。
私は、「負の増築」の件と「外野コンクリート劣化」の件を伝え
外野の保存リスクを説明した上で、「聖地を残したい」という
皆さんにも理解を求め、いまの内野スタンドのみの保存の案を
ご了解いただいたという経緯がありました。

球場跡地案1

真摯に保存を考えるのなら、様々の条件、リスクを考えた上で
最良のスキームを提示すべきだと思います。今の市の提案は
「ライトスタンドは聖地といわれるし、市のオリジナル案に
 付加しても『邪魔にならない』から取り込もう」

位の考察しかなされていない気がしてなりません。

さらにうがった見方をすると
「外野はどうせ劣化が激しいから、耐震診断をしたらNGがでて
 客観的に保存派を説得できるだろう」

などと考えていやしないか、とても心配になります。

ここで私が一番言いたいのは
「球場全面的に耐震診断を行い、
客観的事実を全て公開した上で
再度保存の可否、どこを保存するのが
ベストかを公開の場で
議論すべき!」

ということです。

そのために基金の一部が使われるのであれば、だれも反対しないと思うのですが
みなさん、いかがでしょうか。

gaiya.jpg



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CATEGORY : 未分類 | THEME : サッカー | GENRE : スポーツ

COMMENT

すた熊さん、こんばんは。
この記事の赤字部分、私も全く同感です。先日、コイケさんと市の担当者の方の所に伺った時の話も含め、自身のブログに書きたいことがありますので、この記事を部分転載させて頂いてよろしいですか?
2009/02/15(日) 21:22:31 | URL | obaaba #- [Edit
Re: タイトルなし
> すた熊さん、こんばんは。
> この記事の赤字部分、私も全く同感です。先日、コイケさんと市の担当者の方の所に伺った時の話も含め、自身のブログに書きたいことがありますので、この記事を部分転載させて頂いてよろしいですか?

全然かまいませんよ。おたがいがんばりましょう!!
2009/02/15(日) 21:40:41 | URL | スタ熊 #- [Edit

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